おせち料理の思い出

正月のおせち料理には各自色んな思い出があると思います。子供頃楽しみだった人もいれば苦手な人もいたでしょう、ここではそんなおせち料理の思い出について書いています。

社会人になり一人で食べたさみしいおせち料理

私にはおせち料理ときくと思い出があります。

社会人になり初のお正月を迎えました。
仕事の関係と実家から遠いこともあって、
帰ることもできず一人で迎えることになりました。

毎年のようにおせちは食べていたので、
自分で作ってみようと思い重箱も買い準備しました。

私は旅館で働いていたこともあり、旅館でもおせちを作っていたので
余った食材をもらい、ないものは自分で買いにいき作りました。

初めて自分では作るのですごく難しくて時間もかかりました。

黒豆も作り、大好きな栗きんとんも手で作りしました。
このときから料理は楽しいと思えてきました。

実家でも毎年おばあちゃんが手作りしてくれてたので、
作り方を教えてもらえばよかったと後悔しました。

おせち料理もでき、一人でいただきます。
重箱も大きいし中身もいっぱい入れたので
余計一人で食べるのが寂しくなりました。

誰か呼ぼうと思ったけど、
みんな実家に帰ってていないし結局一人でいただきました。

みんなで食べるってすごく楽しいこと、
幸せなことなんだなと実感したお正月になりました。

私は社会人になるまで、親に反抗してゆうことも聞いてこなかったのに
離れて暮らしてみて、いろいろなことに気づかされました。

ひとりはすごく寂しいです。
そんなことを考えさせられる一人のお正月でした。

おせち料理を食べたことがなかった、わが家のお正月

子供の頃、
わが家にはお正月におせち料理を作って食べる習慣はありませんでした。

では何を食べていたのでしょうか。
朝から晩まで、すき焼きやステーキや鰻など、
とにかく思いつく限りの豪華なものを母が次々と作っては食べていたのです。

普段の食事は、ごはんにお味噌汁、漬物や煮物といった、
どちらかというと質素なほうでした。

それだけにお正月の和洋折衷な豪華ディナーは、
きらきらとした幸福を与えてくれたのです。


もちろん知識としておせち料理というものは知っていました。

しかしそれは廃れた伝統文化のようなもので、
例えばクリスマスの礼拝のように、
ある特定の古風で特殊な家庭だけのものだと思っていました。

話には聞くけど、
まさか本気でやってるうちはそう無いよねという感じです。

その幻想が打ち砕かれたのは
結婚して初めてのお正月に夫の実家に行った時でした。

そこで親戚一同におおいに驚かれて以来、
つまりおおいに恥じ入って以来、
前日からしっかり仕込んだおせち料理を作るようになったのです。


結婚して数年が過ぎた頃からは
お惣菜も詰めるようになりましたが、
お正月におせち料理を作って食べる習慣は、
子供たちにしっかり伝えたいと思っています。

ただ、ふとした時に、
あの子供心に強烈な印象を残した豪華な三が日を
懐かしく思い出すこともあるのです。

おせちといえば栗きんとん!みんなだれでも好きだと思ってた・・・

子供のころからおせちの中で好きだったのは栗きんとんでした。
正月にしか食べられない栗きんとん。
年に一度の栗きんとん!
おせちが並ぶ数日の間に少しずつ食べ進める楽しさがありました。

 

実家を離れ独立してからは、おせちを食べる機会も減ったものの、
どうにも栗きんとんを食べたいとスーパーへ行ってみると高いこと!
子供のうちは値段なんかは知らずに食べていましたから・・・・

値段は高いですがおいしさのためいざ購入し
少しずつ少しずつ食べようと大事に冷蔵庫にしまっていると、
いつの間にか忘れてしまい、数口食べただけで
賞味期限を過ぎてさよならしてしまいました・・・。

 

翌年も待ちに待った栗きんとん日和の正月付近!
今回は自分の手で作ってみることにしました!
そこで初めて知るのです・・・

 

栗きんとんが栗だけではなくサツマイモも使われていることを・・・・
レシピを見ると見慣れない「クチナシの実」というものに
ひっかかりながらもスーパーへ買い出し、
レシピ通りに手間暇かけなんとか完成!!!

 

まさに私が食べたい理想の栗きんとんができました!
その年は義実家で正月を過ごすので、栗きんとんを持っていくと
義理の妹が「栗食べられない・・・・。」と!!!

 

驚きましたね、栗嫌いな人がこの世にいるのかと・・・
私の大好きな栗きんとんが食べてもらえないとは・・・
意気込んで沢山持って行ったむなしといったら・・・
他の家族は・・・・
多分食べてくれていましたが・・・

 

自分が好きなものが必ずしも他人が好きだとは限らないことを
思い知った正月でした。

健康維持の為のおせち料理をひそかに願うこの頃

おせちの販売時期になりますと、デパートやスーパーには
サンプル画像を含めて様々な種類が店頭を飾ります。

和洋中華のみならず、少人数用やワンちゃん用まで、
時代の変化かなと感じるような多種多様ぶりです。

市販の物は数日保存の意味もあってか、かなり濃い目の味付けが主流なので、
持病のある方にとっては楽しいはずのおせちにも頭を抱える部分もあるかと思います。

私の勝手な希望ではありますが、これからのおせち料理にもカロリー別や
持病別(糖尿や高血圧等)のおせちが沢山登場してくれないものでしょうか。

現在、日本で生活習慣病に該当する人たちの数を考えると、
需要はかなりあると思われます。

私自身はいつも手作りおせち派ですが、
例えばお砂糖の代わりに植物由来の甘味料を用いたり、
塩の代わりに出汁を多く使用するだけでも、
「持病対策おせち」が容易に完成するかと思います。

あとは代用食品ですね。

ちなみに私自身は昨年、ウナギのかば焼きならぬ
「豆腐のかば焼き」を作り好評でした。

水抜きした木綿豆腐と少量のはんぺんをすりおろし、
海苔の上に広げてフライパンで焼き、照り焼き風に仕上げたものです。
体重を気にする主人のためでしたが、家で作ると減塩対策もできるので
これは今年も定番メニューにしようかと思っております。

食生活で健康を維持するためには日々の努力が必要です。
その為にも今後は多くの「健康おせち料理」の登場を期待したいと思っております。

おせち料理は大好きなお店で毎年予約をして買っています

秋になるとおせち料理を毎年予約しています。

予約をするのはいつも同じお店なのですが、
そこのおせち料理がとても美味しいので毎年楽しみにしています。


人気で売り切れてしまうことがあるので、
予約期限のギリギリではなくて早めに予約をするようにしています。

お値段は安いと思っているので、買うことに抵抗はありませんし、
おせち料理は家庭で作ることはあまりありません。


いつも買っているお店のおせち料理の内容は定番と言った感じなのですが、
味はしっかりとしていますし見た目も綺麗で楽しめます。

どこで買っても同じと言う訳ではないですし、
やはりいいおせち料理を買いたいなと思うのです。


三段重でたっぷり入っているのですが、
家族みんながおせち料理が好きなのですぐに無くなってしまいます。

食べ終わった後にまた来年が楽しみだねとすぐに感想を言い合ったりしています。


我が家ではおせち料理が無いなんてことはありえませんし、
ずっとお気に入りのお店がおせち料理を作り続けてくれると嬉しいです。

正月の気分を感じることが出来ますし、
おせち料理は無くてはならない存在です。

色々なおせち料理が売られる時代になっていますが、
私の家ではいつものお店で買うことが定番であり続けそうです。

おせち料理を作ることで気づいた家庭の幸せ

私は結婚してからおせち料理を手作りするようになりました。
結婚前までは、母が毎年作ってくれていました。
今はネットでレシピを簡単に入手できるので作りやすいと思います。

私は毎年、定番のもの以外に何かしら新しいメニューを加えるようにしています。
去年はクワイの煮物を作ってみました。
夫も私もクワイを食べたのはこの時が初めてだったのです。

ホクホクとして美味しかったので、
定番のおせちメニューにすることになりました。
おせち料理を作るといことは、行事を楽しむだけでなく、
夫婦の新しい一面を知ることにもなります。

それぞれの育った家庭で作られてきたお正月料理が
全然違うということを知るきっかけになりました。

夫の実家ではおせち料理は作らないのです。

その代わりにすき焼きがお正月の定番メニューだそうです。
毎年、夫の実家へご馳走になりに行って新鮮な気持ちで頂きます。
こうした違いが、夫婦の間での会話の種になります。

また、私の方も夫が新鮮な気持ちでおせち料理を食べてくれて、
夫に新しいことを教えてあげられたような気がして嬉しくなります。
家族の幸せってこうした事から築き上げられていくんだなと思います。

おせち料理やお正月のご馳走から、
また新しく迎える年に幸せがたくさん舞い込んでくるように願いながら、
美味しく頂きます。

祖母から母へ、母から私へと代々伝える我が家の味

我が家のお節は、祖母から母へ、母から私へと代々受け継がれています。

代々といっても特別格式ばったものでもなく、一般的なお節料理だと思います。
我が家では毎年、年の瀬の押し迫った頃、
だいたい大晦日の2日前くらいから料理作りが始められます。

最初に手掛けるのはいつも決まって黒豆でした。
黒豆はシンプルなのにふっくら艶良く炊き上げるのが難しい煮物です。

母はよく失敗しては、
シワシワになった黒豆を見ながら言い訳をしていた事を思い出します。
納得いかないと煮直した年もありました。

各家庭によってやり方は様々かと思いますが、
我が家では洗った黒豆を一晩重曹の入った砂糖水に漬けておきます。

砂糖水はやや熱い程度の温度にしますが、
温度が高いと水で戻した時よりふっくらするような気がします。

翌日、醤油とほんの少し塩を加え弱火で炊いていきます。
途中小まめにアクを取ると渋みのない美味しい煮豆になります。

そうそう、忘れてならないのは煮る時に錆釘を入れます。

錆釘なんて聞くと驚かれるかもしれませんが、
錆釘は煮豆を色好く仕上げてくれる秘密兵器です。

近頃は圧力鍋の普及で、短時間で煮豆が作れる時代になりました。
忙しい毎日の中、上手に時短の調理器具を使うのも悪いことではないと思います。

しかし、1年に1回、終わり行く1年に感謝しながら、
新しい年を迎えるために丁寧に時間をかけてお正月料理の準備をするのもいいものです。
親子の会話を交えながら、我が家のやり方を教えてもらいます。

母が祖母から伝えられたように、母は私へ伝え、
いつか私も子供達へ伝えていくのでしょう。
我が家だけの味を大切にしていきたいものです。